MENU

取扱説明書の収納方法|保証書と一緒に、必要なとき探せる保管のコツ

古い野球場のクラブハウスの棚に、説明書を収めた3つのファイルボックスとグローブを並べた水彩画

説明書は捨てていない。どこかへきちんとしまった。それで、必要になると見つからない。冷蔵庫の説明書を探しているうちに、もう家にない扇風機の説明書が二冊出てくる。持っていることと、使えることが、別々になっている。

私は、説明書を残すことに異論はない。しかし、立派なファイルへ収めたという報告だけでは、整理が済んだとは思わない。どの製品の物か分かり、必要な人が取り出せて、読んだあとに戻せる。その仕事が残っている。

目次

取扱説明書の収納は、何から始めればよいか

家にある説明書を集め、使用中の製品、手放した製品、持ち主に確認する物へ分ける。製品名と型番を照合し、家族の物は勝手に処分しない。メーカーが本体の専用ポケットなど保管場所を指定している場合は、その案内を優先する。

江藤省三が巨人にいた一九六六〜六八年、ミーティングの内容を細かく書き残したノートがある。後年その実物を見た書き手は、整理の見事さを伝えている。川上哲治や牧野茂の教えが、ノートの中に残っていたのである。

私は、古い紙が残ったというだけの話にはしたくない。何の話が、誰から教わったものか。その中身が分かるから、あとに見る意味がある。家電の冊子も、表紙の絵が似ているからという理由で一緒にしては、次に探す人が製品の見分けから始めることになる。

ファイルとボックスは、どう使い分けるか

薄い冊子や紙はポケットファイル、厚い冊子や増減の多い物は個別フォルダーとボックスなど、量と出し入れのしやすさで選ぶ。製品ごとにひとまとまりにし、数が多ければ台所・掃除など家族が分かる大きな分類を付ける。今ある収納で収まるなら、新しく買う必要はない。

一冊に全部入れれば管理が一つになる、と言う。持ち上げるのに両手が要り、目的の冊子を抜くと隣も落ちてくるなら、管理の数は減っても動作は増えている。背表紙が揃っていることを、使いやすさの証明にするのは早い。

川上と牧野を、昔の指導者という一つの札で済ませるのも、同じように粗い。誰が何を教えたかが入っていない札では、教わった内容を探せない。何でも詳しく分類すればよいのではないが、巨人の名前まで細かな区別は不要だと言い始める者には、分類する前に勉強する時間を取ってもらいたい。

広告

保証書も説明書と一緒に収納してよいか

保証書や購入日を確認できる書類は、対応する製品の説明書と同じフォルダーなどへまとめると探しやすい。一体型か別紙か、原本や購入証明の扱いは製品・販売店の案内で確認する。個人情報のある書類は来客などの目に触れにくい場所へ保管する。

説明書だけ見つかり、保証書は大切だから別の場所へ置いたという。大切な場所が二つあるのに、使うときの道筋は一つもない。同じ物の書類だと分かるようにしておけばよいのであって、全部の保証書を日付順に集めることが、いつも親切とは限らない。

江藤のノートも、巨人の当時の教えを残した物として見るから話が通る。ノートという形だけで事務用品へ分類すれば、川上も牧野も、空欄の多い新しい手帳と同じ棚になる。それで場所が決まったと喜ぶのなら、整理した者は、中身より棚の都合をよく分かっている。

紙を減らして、電子の説明書にまとめてもよいか

メーカーの公式サイトで該当型番の説明書を確認し、必要な版を保存して、家族も開けるか確かめてから紙を残すか考える。保存名に製品名と型番を入れる方法もある。保証書一体型、画面では読みにくい物、メーカーが紙の保管を求める物などは、一律に処分しない。

検索すれば出てくるから要らない、と言うが、どの型番かが分からなければ、よく似た別の製品の説明を開くこともある。手元に一冊ある状態から、いつか正しい一冊に行き着ける予定へ変えただけなら、私は片付いたとは数えない。見つからない物を、見つからない場所へ移しただけだ。

紙を写して残すこと自体には反対しない。ただ、川上の教えを写したので元のノートは同じだ、とまで言うなら、文字以外に何が残っているかも聞きたい。昔の巨人の資料を新しい端末へ入れた者が、その翌日から説明する側の席へ座れるわけではない。

広告

まとめ

取扱説明書は使用中の製品と照合し、保証書などと製品単位でまとめ、取り出して戻せる定位置を決める。買い替え時には家族と一緒に見直す。電子化する場合も型番・版・閲覧方法を確かめ、必要な原本や安全上の案内を収納の都合で省かない。

私は、空いた場所を何センチ増やしたかより、必要な一冊が出てくるかを見たい。使っている製品の説明が読め、使い終われば戻せる。それなら、見た目が少々違う冊子が並んでいても構わない。

家電を手放すときには、その説明書も見直せばよい。しかし、川上の教えまで、教わった選手が引退した年で保存期間を区切るつもりなら、私はその担当者から説明を聞く。巨人の棚を空ける前に、その中身を説明できるかという確認が、まだ済んでいない。

関連記事

この記事を書いた人

何事も、まず基本から。聞かれていないことにも、答えはある。

目次