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電子レンジの掃除方法|庫内・皿・扉を安全に手入れする順序

庫内を開けた電子レンジと柔らかい布の水彩イラスト

食品を温めるたびに、前の食品の跡まで一緒に眺める。使えているから後でよいと思ううちに、庫内がこれまでの献立の記録になる。

私は、道具に歴史が残るのは嫌いではない。だが、電子レンジの天井へ残す歴史は、古い巨人のスコアとは違う。消してよい記録である。

目次

冷ましてから、説明書に沿って電源を確認する

運転を終えて庫内が冷めたことを確認し、機種の指示に従って電源プラグを抜いてから拭き掃除する。

冷却ファンが回っている機種は、冷却中にすぐプラグを抜かず、説明書に従う。熱い皿や庫内へ触らない。専用の清掃運転がある場合は、その手順と通常の拭き掃除を分けて確認する。以下は一般的な確認順で、機種固有の指示が優先する。

汚れを見つけたらすぐ動く、その心がけ自体はよい。だが、熱い庫内へ手を入れる速さまで褒めることはできない。道具の準備が済むのを待つのも、手入れである。

熱い庫内を先に触った係を、仕事が早いと褒める部長には、手を動かさず待つ段取りも教え直したい。時間を使ったことは同じでも、何を待ったかが違う。完了の早さだけでその差は見えないのである。

庫内は柔らかい布で、汚れと洗剤分を残さない

取扱説明書で許される方法で拭き、洗剤を使った場合は残りを拭き取る。

日立の案内では、庫内を固く絞ったぬれ布巾で拭き、ひどい汚れには台所用中性洗剤をつけた布を使い、その後洗剤分をよく拭き取るとしている。センサーや保護カバーを強くこすらず、穴や隙間へ水や洗剤を入れない。メーカーや部位で方法は異なる。

若いころの長嶋茂雄には、集合場所へ先に着いて隠れ、皆がまだ来ていないと騒ぐころに姿を見せるところがあった。私が回想したのは、そういう周りの反応まで見て喜ぶ長嶋だった。見えた時刻だけでは、その場へ来た順番まで分からなかったのである。

私は、表の扉がきれいだから中も同じだという部長へ、見えた所だけの点は付けない。ただ、庫内を確かめる手間を覚えたからといって、昔の人を見てきた目まで自分の点検表へ収める必要はない。見えていなかった年月の説明が、まだ外に残っている。

レンジの汚れには、そのくらい目を向けたい。扉の外だけ磨き、天井の飛び散りを見ないのでは、表玄関だけ立派な掃除になる。

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皿やトレーは、外してよい物だけを別に手入れする

外せる付属品の洗い方を説明書で確認し、十分に乾かして正しく戻す。

角皿、グリル皿、テーブルプレートなどは機種で素材と扱いが違う。食洗機や硬いスポンジを使えるとは限らない。扉や保護カバーまで取り外して掃除しない。戻し忘れや間違った置き方を防ぐため、作業前に部品の位置を確かめておく。

外れるものは全部外したほうが丁寧だと思う人がいる。最後に戻せなくなって、部品だけが乾いていく。分解の大胆さを、掃除の腕前と取り違えてはいけない。

私は、きれいになったあと普通に使えることを完成条件にしたい。写真映えするほど部品を並べるのは、説明書の中だけでよい。

重曹・酸・研磨剤を、どの機種にも使わない

人気の掃除法より自分の機種の禁止事項を優先し、傷や異常があれば相談する。

日立では庫内に重曹・クエン酸などを使わない案内がある。インターネットで定番でも、すべての塗装や部位に適するわけではない。薬剤を混ぜず、強く削らない。落ちない汚れ、破損、異音・焦げ臭さなどが気になる場合は使用を止め、正規の相談先へ確認する。

万能という言葉は、道具を見なくなる便利な言い訳でもある。同じ洗剤で何でも済ませたいのは、掃除される側ではなく、する側の都合だ。

新しい洗剤の説明に詳しい部長が、昔からその道具を使ってきた者へ、使い方まで全部教え直す顔をする。私は、その順番を見たい。製品の条件を確かめることと、人の経験を上から塗り替えることは違うのである。

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まとめ

冷却と電源、柔らかい布、付属品の扱い、使える洗剤の順で説明書を確認して手入れする。

長嶋は先に着いていても、姿を出すまでは皆に見えていなかった。私は、表に現れた一瞬だけで、そこまでの経過を決める部長の報告を簡単には採らない。

レンジは冷ましてから、製品の条件に合わせて庫内と部品を手入れすればよい。汚れを昔の思い出として残す話ではない。ただ、その作業を終えた係が、教えた者の確認まで不要と決める必要もない。

古参が天井も見ると言うなら、部長はもう一度見せればよい。二度見たから二倍の無駄という計算は、二人が同じだけ見えているときにする話である。私は、点検表の完了欄より、その目をまだ先に置く。

献立は新しくても、道具を預かる人間の教育まで毎日更新できるわけではない。レンジの扉を閉めた後も、部長が説明を聞く側の席は開けておけばよい。

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世の中には、まだ教えることがある。話は変わるが、基本は同じだ。

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