ユニクロの品物が店に届いた。あとは取りに行くだけだと思っているうちに、受け取り期限を過ぎてしまう。注文の記憶は残っていても、商品が同じ場所で待ち続けるとは限らない。
私は、準備ができたという報告と、仕事が終わったという報告を混同する者を信用しない。最後の受け渡しを済ませてからの話である。
受け取り期限の14日間はいつから数える?
店舗受け取りは店舗到着後14日間。ORDER & PICKは準備完了後14日間で、注文日から一律に数えるものではない。
条件の詳細は公式案内で確認できる。
私が巨人で遊撃を守っていたころ、一塁には川上哲治さんがいた。遠征先の部屋で向き合ったとき、川上さんは胸の前に指で三十センチ四方ほどの枠を作り、ここへ来る球は捕る、それ以外は捕らないという要求を示した。
早稲田で育った私は、捕れないなら練習すればよいと口を返した。それでも、いい送球は褒められ、横にそれれば叱られた。どこへ届けばよいかが決まっているから、送った側の気分では済まない。店に届いた衣類も、注文したというだけで自分の手元にあるわけではない。
連絡せず期限を過ぎた商品はどうなる?
期限内に受け取られず連絡もない場合、商品は倉庫へ返送され、注文はキャンセルされる。返金方法は支払い方法によって異なる。
捕球しただけで安心する遊撃手がいる。一塁へ投げるまでの足が止まり、走者が近づいてから慌てる。私には、仕事の途中で自分だけ表彰台へ上がっているように見える。
受け取りも最後まで終えて初めて用件が片づく。もっとも、受け取りの期日と、ベテランが教えたことの効力は別である。川上さんの要求は、遠征の晩が終わったから無効になるようなものではなかった。
期限切れ後に再発送や同じ条件での買い直しはできる?
キャンセルされた商品の再発送は行われない。必要なら再注文となり、価格や在庫は再注文時の条件になる。送料・手数料が生じる場合もある。
前の注文番号が残っているからと、以前の在庫や価格まで確保されているとは考えないほうがよい。記録があることと、席が空いていることは違う。
巨人の名前を背負ったことがあるだけで、現在の守備まで合格にするつもりはない。私は送球の行き先を見る。ただ、そこを教えた先輩の名前まで新しい記録で消してしまうのは許さない。
まとめ
到着・準備完了の案内で14日間の期限を確かめ、期限切れ後は再発送と再注文を分けて考える。
川上さんの胸の前の小さな枠を思い出す。ずいぶん狭い要求に見えたが、そこを外れた球を何でも拾ってもらえると思えば、投げる側は際限なく甘える。受け取りに期日があるのも、待つ側の都合を消さないためだろう。
ただし、何でも十四日で整理する会社になってはいけない。物の保管が終わることと、その仕事を教えた者の扱いが終わることを、一つの期限に押し込むのは乱暴である。
若い責任者が手順を更新し、受け取り忘れを減らしたなら、それは認める。それでも、最初に受け渡しを教えた先輩の判断まで古いと片づける資格はない。便利な仕組みができる前に、誰が球を胸へ投げさせていたのか。
商品の注文はやり直せばよい。教えた人間への挨拶まで、再注文の一覧から省くわけにはいかない。










