紙袋を取っておく人は多い。何かを渡すときに使えるからだという。ところが、いざ渡す物ができると、ちょうどよい袋が見つからない。大きな袋の中から、同じ大きさの袋ばかり出てくる。
私は、捨てる数を競うつもりはない。残しているなら、何に使うかくらいは分かっていたい。店の名前は読めるのに、持っている袋の大きさが分からないのでは、店の宣伝を自宅で引き受けているだけである。
紙袋は、使う予定と状態を見て残す
一度全部出し、汚れ・破れ・持ち手の傷みを確認してから、実際に使う大きさを選ぶ。繰り返し使う袋と、思い出として残す袋は分ける。食品や重い物を入れる用途は、清潔さや強度が確かめられない袋で代用しない。必要枚数は家庭ごとに違う。
見た目はきれいでも、底が傷んでいれば持ち運びには向かない。逆に、地味でも入れる物に合っていれば仕事をする。豪華な袋を三枚重ねて残し、必要な小袋を買いに行く。選んだのは用途ではなく、店の格だったのだろう。
巨人の高田繁は、左翼から三塁へ移ったころを振り返り、内野を守った経験はなかったと話している。張本勲が加わる事情もあった。外野で実績があるから、三塁へ置けばそのまま働く、という話ではなかった。
名前のある物を並べたら、必要な仕事も埋まると思う人がいる。巨人の選手をどこへでも置ける駒のように見るフロントと、立派な袋なら何でも入ると思う持ち主は、先に置き場所だけ決めている。私は、入るかどうかより、その役目をさせるつもりがあるのかを聞きたい。
小・中・大に分け、立てて取り出せるようにする
紙袋を平らにし、よく使うサイズで分け、箱やファイルボックスへ立てて保管すると選びやすい。小さな袋を大きな袋の奥へ重ねず、片手で一枚を抜ける余裕を残す。まずは今ある入れ物で試せる。次は収納グッズの購入を前提にしない配置例である。
| 区分 | 使う場面の例 | 置き方の例 |
|---|---|---|
| 小 | 小さな品や返却する小物 | 浅い箱にまとめ、前側へ |
| 中 | 本や衣類など、よく渡す物 | 主な保管箱に立てて並べる |
| 大 | かさばる物を運ぶ予定があるとき | 小・中を覆わない横の区画へ |
| 思い出 | 使わずに残したい記念の袋 | 再利用の箱とは別の場所へ |
寸法の境目を細かく決めすぎることもない。自分がよく入れる物を一つ当ててみれば、使う中袋と、ただ残っている中袋は分かれる。縦長と横長を同じ列へ詰めて見失うなら、その二つだけ分ければよい。
高田の回想では、三塁へ移ると決まってから多摩川で練習し、長嶋が自らノックを打った。細かな技術の言葉を並べるのではなく、強い打球が飛んできたという。高田自身は長嶋の守備をまねられるとは考えていなかった。形を同じにしても、働きまで同じにはならない。
私は、ここを何でも適材適所という四文字へ畳みたくない。長嶋が打ったノックと、部長が棚のラベルを貼り替える作業では、置いた後に何をしたかが違う。名前を替えたから育ったことにする管理職は、箱を買ったから片付いたと思う人と一緒である。
持ち手と折り方をそろえ、湿った場所を避ける
元の折り目に沿って平らにし、持ち手は無理のない範囲で内側へ収める。ひも同士が絡まない向きで並べ、乾いた保管場所を選ぶ。折り目を増やしたくない袋は無理に小さくしない。濡れ・汚れ・カビのある物を、きれいな袋と混ぜてしまわない。
持ち手を引けば全部がついてくる収納は、まとまりがよいとは言わない。一枚を使うのに全員を動かす。何のために分けたのか分からなくなる。
高田は、長嶋のようにうまく見せようとは考えなかったという。私は、その区別を残しておきたい。誰もが同じ動きをしなくてよいからといって、長嶋の動きまで普通の一例へ押し込んでよいわけではない。そろえるのは持ち手の向きであって、昔の巨人の人間の値打ちではない。
紙袋をまた増やさないために、箱の上限を決める
保管する場所を一カ所決め、入らなくなったら同じサイズの用途と状態を見直す。新しい袋を受け取るたびに箱を増やさず、使った分と戻した分を確かめる。枚数を一律に決める必要はないが、使う予定のない同じ大きさの袋が増えていないかは確認できる。
記念として残したいなら、思い出の品を捨てられないときの残し方として考えればよい。日用品の予備を買い足す話は、ストック管理の決め方とは分けておきたい。紙袋は買わずにも増えるから、残す場所を広げるだけでは終わらない。
もっとも、巨人の古い名前まで、出番が減ったから箱から外すという整理には賛成しない。高田が長嶋の後を守った話は、空いた場所へ誰か入れた話ではない。その前に何があったかを知らない者が、収納効率だけで順番を決めるのは早い。
まとめ:残すことと、取り出して使えることを分ける
紙袋は状態と使う用途で選び、サイズ別に立てて保管する。持ち手を絡ませず、保管箱の上限を決めれば、次に一枚を使うときの判断がしやすくなる。
普通の袋なら、次に何を入れるかで残す。しかし、長嶋の名前が付いた袋まで、その基準だけで扱う気にはなれない。使っていないなら不要だと言う人には、高田が守った三塁の話から説明が要る。箱を片付ける前に、私の説明を置く場所が必要である。










