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スマホの買い替え時期はいつ?年数だけで決めない見直し方

木の机に置いたスマートフォンと新しい端末の箱、窓の向こうの野球グラウンドを描いた水彩画

新しいスマホが出たので、いまのスマホが古くなったと言う。発売された日を境に、手元の電話の働きまで急に悪くなるわけではない。ところが、画面を見比べているうちに、昨日まで間に合っていた物が、ずいぶん頼りなく見えてくる。

反対に、まだ電源が入るという理由だけで、いつまでも使えると思うのも違う。古い物を大切にすることと、交代の判断をしないことは同じではない。問題は、何年使ったかより、何を任せられる状態なのかである。

目次

スマホの買い替え時期は、何年で決めればよいか

すべてのスマホに共通する「何年で買い替える」という期限はない。更新サポート、必要なアプリの対応、本体や電池の状態、実際の使いにくさを合わせて判断する。安全上の問題がなく、必要な更新と用途を満たしているなら、新機種が出たことだけで急いで交換する必要はない。

二年使った、四年使った、という話は分かりやすい。だが、同じ年に買った電話でも、使った時間も、残っている更新期間も違う。年数だけで判定すれば、状態を見なくても買い替えの説明が済む。説明が簡単になることと、判断がよくなることは別である。

王貞治は一九八〇年、三十本塁打を打った年に現役を退いた。本人は後年、成績が落ち、翌年も盛り返せそうにないと感じたことや、巨人が優勝できなかった責任を振り返っている。まだ三十本打てる、という外からの評価だけでは決めなかった。

私は、古いか新しいかを先に言う者には、何ができなくなったのかを聞きたい。巨人の四番を、去年も在籍していたという理由で続けさせるのも、新人が来たからという理由で空けるのも、打順を決めた説明にはならない。名簿を眺める仕事なら、監督でなくてもできる。

まだ動くスマホでも、更新サポートを確認する理由

電源が入っても、セキュリティ更新の提供が終わった端末は、安全に使い続けられると判断しない。メーカーや通信事業者の機種別案内で提供状況を確認し、終了している場合は買い替えを検討する。最新OSを入れられないことと、セキュリティ更新が終了したことは同じではない。銀行・決済など必要なアプリの対応条件も別に確認する。

設定画面の「最新」という表示だけで、将来も更新が続くとは限らない。機種名とOSの版、メーカーが案内する更新期間を分けて見る。対応していないアプリを無理に動かしたり、安全機能を外したりして、寿命が延びたことにはしない。

王は打撃だけでなく、バントを処理して二塁で走者を刺す守備も好きだったと話している。本塁打の数だけを知っていれば、一塁にいる王の仕事まで分かった気になる。目立つ数字が残っていても、それだけで受け持つ役目の全部は説明できない。

機械の説明でも、画面がきれい、写真がよく撮れる、というところだけ詳しいことがある。私は、目立たない仕事を省いた評価を信用しない。ただし、昔の巨人の一塁守備まで話すと長くなると言う者には、評価を短くする前に、知らない仕事を数えてもらう必要がある。

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電池の減りや動作の遅さは、修理と買い替えのどちらか

不調の原因を確認し、メーカーや正規窓口の診断・修理見積りと、残る更新サポート、必要な性能を比べる。電池の劣化だけなら交換が候補になるが、費用や受付可否は機種と状態で異なる。膨張、損傷、異常な発熱などがある場合は使用・充電を中止し、メーカーへ相談する。無理な使用や自己分解で延命しない。

容量不足だけなら、買い替えとは別に確かめることがある。写真の保存先や同期の扱いは、スマホの写真を整理するときの確認点で扱っている。修理するか、新しい物を選ぶかで値段だけが先に気になるなら、購入後の費用と必要な役目の見方も関わってくる。

王は引退を振り返る同じインタビューで、もう少し現役を続けてもよかったという思いも述べている。本人が後からそう考える余地まであった。引退の話を、迷わず正解を選んだ人物の見本に仕立てると、肝心の判断の難しさが消える。

もっとも私は、王の三十本を、誰にでも当てはまる合格点にはしない。同じ三十という数字でも、それまでの打席が違う。若手が一年分の数字を持ってきて、これで王と同じ扱いだと言うなら、その比較に使う年の選び方から、こちらで預かることになる。

買い替える前に、何を準備しておけばよいか

バックアップの日時・対象・保存先を確認し、アカウントへログインできる状態にする。連絡先や写真だけでなく、認証アプリ、決済、交通系IC、メッセージアプリ、SIM・eSIMは各サービスの移行手順を確認する。新端末で必要なデータと機能を確かめてから、旧端末の初期化や下取り準備へ進む。同期中の写真等を手動で消すと、他の保存先にも削除が及ぶ場合がある。

自動で移ると言っても、全部が同じ条件で移るとは限らない。機種やOS、アプリによって対象は異なる。新しい画面に見慣れたアイコンが並んだだけでは、中身も使えるとまでは言えない。受け取る側で開いて、初めて引き継いだことになる。

王が最後の本塁打を打ったバットを、徳光和夫がインタビューに持参した。王は松ヤニの跡のある使ったバットだと認め、今持つと重いと振り返った。役目を終えた道具にも、何をした物なのか分かる残り方がある。

古い電話から新しい電話へ移す写真なら、中身を開いて確かめる。昔の巨人の道具なら、誰が使った物かまで確かめる。そこを省いて、古い物は全部同じ箱へという整理には賛成しない。王のバットを片付ける話に、家庭の引き出しを減らす基準をそのまま持ち込む必要はない。

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まとめ

スマホの買い替えは、年数だけでなく、安全性、更新サポート、必要なアプリ、不調と修理の可否で判断する。買い替える場合は、バックアップと個別サービスの移行を準備し、新端末で確認してから旧端末を手放す。新しさだけで急がず、古さへの愛着だけで安全面の問題を先送りにもしない。

電話は役目を果たせなくなれば交代が必要になる。しかし、交代したあとの説明まで、新しい物から順に並べれば済むわけではない。王の三十本を知ったうえで、その前にどんな打席が積み重なっていたかを話す時間が要る。

若い者の新しい機械については、要点を短く聞けばよい。昔の巨人については、要点の前に知っておく話がある。同じ買い替えの相談にかかった時間でも、前者は説明の長さ、後者は聞く側の準備である。

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この記事を書いた人

何事も、まず基本から。聞かれていないことにも、答えはある。

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