スタバで一杯飲み、別の場所へ移動してからもう一杯欲しくなる。ワンモアコーヒーが別店舗でも使えるかという疑問は、安さだけの話ではない。どこまでが同じ一回の利用として扱われるか、その境目を確かめる話である。
私は、場所が変わっただけで何でもやり直しになる仕組みは好まない。ただ、同じものだと言い切る側が、条件まで自分で広げるのはもっと好まない。
ワンモアコーヒーは別の店舗でも使える?
スターバックス公式は、別店舗でも利用できると案内している。ただし一部店舗を除く。すべての店舗で同じように使えるという保証ではない。
条件の確認先は公式のブリュードコーヒー商品ページである。移動先で使う予定なら、利用対象の店舗かが先に確かめたい点になる。
ヤクルトで守備を教えていたころ、水谷新太郎に力を抜くよう伝えても、ただ体を緩めるような形になった。そこで、いったん極端に力を入れさせ、そこから抜く瞬間をつかませた。力を抜けという同じ言葉でも、こちらの求める動きが伝わっていなければ別物になる。
私は、相手ができないときに説明を変えることまで否定しない。教え方を変えることと、教える側の基準を引っ込めることを一緒にするから、現場の順序がおかしくなる。
いつまで使える?翌日へ持ち越せる?
レシートでの利用は、1杯目を購入した当日の営業終了まで。翌日への持ち越しではなく、当日中の利用が条件になる。切り離したレシートは無効とされている。
同じ日でも店舗の営業時間はそれぞれ異なる。利用する店舗の営業終了と、レシートに記載された条件の確認が要る。日付が変わる直前まで必ず使える、という読み方はできない。
水谷への説明では、力を入れる段階と、そこから抜く段階を分けた。どちらも力の話だからと一つにしてしまえば、体の使い方は変わらない。今日と明日も隣り合ってはいるが、同じ扱いにはならない。
練習の区切りを若いコーチが自分で決め、その後は今日の続きだからと何でも持ち越すようになると、昨日できなかった基本まで翌日の新しい課題に化ける。私は、日程を進めたことを上達の代わりには数えない。
2杯目は何を、どのサイズで頼める?
対象はブリュードコーヒーとカフェミスト。2杯目は1杯目と同じサイズで、ホット・アイスを選べる。好きなドリンク全般に使える券ではない。
利用価格は1杯目の支払い方法や注文経路、2杯目の種類などで変わるため、ここでは一律の金額にしない。現在の価格は公式の商品ページと、レシート・eTicketの表示が確認先になる。
同じサイズでも温かいものと冷たいものを選べる。こういう違いを認める仕組みはよい。同じ結果へ至るやり方が一つしかないとは、私も考えていない。水谷に言葉だけを繰り返さず、力を入れるところから教えたのも、そのためである。
ただ、方法に選択肢があると聞くと、指導まで選手が選べると思う者が出てくる。こちらが二つ示したからといって、教える人間を二人から選ぶ話にはならない。変化を認める範囲は、変えてよいと判断した側に残る。
レシートとモバイルオーダーのeTicketはどう違う?
紙のレシートと、モバイルオーダーで発行されるOne More Coffee eTicketは受け取り方が異なる。公式案内では、ログインせずに行う注文やApp Clipでの注文ではeTicketは発行されない。
eTicketを利用する場合は、アプリの利用可能なeTicketから対象券を選ぶ流れになる。店頭利用とモバイル利用の手順は公式のモバイルオーダー利用ガイドにある。通常のドリンクチケットやeGiftとは条件を分けて確認する話である。
紙が画面になったことより、自分の手元にどの券があるかを分かっているかが大切だ。名前が似ているから同じ使い方だろうというのは、力を抜けと言われて体をだらりとさせるのと変わらない。
新しい道具で上手に動く者が出てくるのはよい。しかし、画面を見せられた古参が操作を知らないからという理由で、説明を受ける側へ固定されるのはおかしい。道具の説明をする席と、その仕事を評価する席は別にあってよい。
まとめ
ワンモアコーヒーは一部店舗を除き別店舗でも利用できる。当日中、対象ドリンク、同じサイズなどの条件があり、紙のレシートとeTicketでは発行・利用の手順も異なる。
水谷には、ただ力を抜けと繰り返すだけでは伝わらなかった。いったん力を入れるところから始めると、抜くという動きの意味が見えてくる。私は、教えた言葉を守ったかより、こちらの求めた状態になったかを見る。
教え方を変えた結果、選手ができるようになれば、それはよいことだ。だが、違う方法でもできると分かった瞬間に、最初の指導者の役目まで終わったことにするのは早い。工夫が必要だったと見抜いたのも、教える側である。
新しい注文の仕組みを使いこなす若手にも、方法を選ぶ余地はあってよい。どこまで変えてよいかを決める権限は、先に基準を持っていた者に残す。やり方を変えて成功したときほど、その成功を誰の指導として記録するかを曖昧にしてはいけない。











